SE工法のデメリットをできるだけ挙げてみました

近年に徐々に人気が出てきているSE工法。新築をSE建築で検討されている方も多いことと思います。
不動産業界でも、SEホームをアピールする業者が増えていますが、いかにSE建築が素晴らしいかというメリットばかりを謳っていますが、SE工法には良い面しかないのでしょうか。

家づくりというのは、多くの人にとって一生に一度の大行事です。できればSE建築について、そのデメリットも理解した上で決断したいのは当然のことではないでしょうか。

1分でわかるSE工法という記事でも紹介した通り、比較的新しい建築法であるSE工法は、もちろん建築大臣の認可を受けた立派な建築技術ですから、得体の知れない怪しげなインチキ工法ではありません。それでも、ものごとには必ずデメリットもありますから、それをきちんと理解した上で選択することが、必ず賢い家づくりにつながります。
ここでは、SE工法のデメリットをできるだけ挙げてみました。

SE工法の6つのデメリット

1.施工できる工務店が限られている

SE工法で施工できるのは、認定を受けたSE工法登録施工店のみです。
つまりSE工法の建築業者としての資格が必要なのです。
全国に500社を超える登録業者がおり、うまくその工務店を見つけることができればいいですが、地方によってはそうした登録店が発見できないかもしれません。業者が少ないということは、頼む側にとっては、業者を選ぶ余地がないということにもなります。
遠方すぎる業者や、不本意な相手との契約を強いられ、不満が残ることもあるかもしれません。

2.コスト的に割高になる可能性がある

SE工法は、一般の木材建築よりもコストが割高になりがちです。
SE工法は、基礎構造にあたる部分を技術的に工夫して頑強にしてあります。これは、支持材となる柱や壁が少ない分、骨組みにあたる部分に負担をかかるので、やむをえないことでもあります。
特に基礎構造を支えるために建物の下地や外壁部分を守る必要があり、柱脚や基礎巾木等の施工がより手厚く行なわれます。
該当部分の材料や施工にそれだけのコストをかけるため、基礎工事の費用は一般建築より割高になってしまいます。
また、基礎構造が特殊なために、普通の資材より組立に時間と手間がかかります。運搬上も扱いが異なるために、一度に運ぶ量が制限され、コストが加算されることもあります。

どの程度の費用の差が出てくるかは、個々の建造物によってケース・バイ・ケースですが、坪当たりで数万円程度のアップが見込まれますので、建物と敷地面積によっては予算をだいぶ超えてしまうかもしれません。階数が増える場合も、それだけ基礎に手を加えて強固にする必要があるので、普通よりコストが増します。
SE工法で期待できる長期的な家屋の資産形成と比較し、受け入れられる予算かをよく考えてから決めましょう。
「一円でも安く上げたい」「あまり予算の余裕がない」といった場合には、SE工法を選ぶことはよく検討しなおしたほうがいいかもしれません。
徹底的に業者と事前の相談を行い、想定外の金銭的リスクを省いていきましょう。

3.資材の見栄えや運搬で難点もある

前の項目でもふれたとおり、SE工法では、建材が普通の建築とは異なります。
事前に工場で金具で強化されたり、接着剤で接合された材料も多いので、見かけからして少し異様です。
もちろん施工完了後は見えなくなるものですが、輸送や保管でもかさばりますし、安全面での配慮も必要になります。
普通の資材と違って積み重ねもしにくく、現場で保存する際も余計な場所をとるかもしれません。

4.長期間での耐久度の証明がなされていない

SE工法の基礎の木材には変質しにくい木材や強固な部分を選りすぐられています。そのために複数の木材を継ぎ合わせて一つにしたタイプも使われています。この接合は、金具や接着材料で補強してありますが、果たしてそれが百年単位の揺るぎない耐性をもっているかどうかは分かりません。

SE工法は、まだ半世紀ほどの歴史しかありません。SE工法にかぎったことではありませんが、新しい建築手法というものは、実際にその手法で建築された建物が百年単位で証明されているわけではありません。長期間の耐性については、あくまでも理論上のものとなります。

理論面での研究はされていますが、実地で時の試練を経ているわけではないので、予想できな現象が出てくることも否定できません。日射量が多かったり、潮風にさらされる地域であったり、水気による浸食があったり、住宅環境に良くない地域では、予想外の劣化が進むことも可能性としては残ります。

他にもビジュアル上の効果を考慮して、防腐剤を含まないタイプの接着塗材が使用されることも多いので、自然の腐食や虫害に対して万全かは不安があります。

6.化学物質過敏性の方は注意する必要あり

SE建築で使われる建材は、化学物質とまったく無縁ではありません。体質的に化学物質に過剰な反応を示してしまう方は注意すべきかもしれません。

新築の家などにおいて、原因不明の目やのどの痛み、湿疹、咳、頭痛等々の様々な体調不良を起こしてしまうシックハウス症候群は、長年の研究の結果、建材の接着剤などに含まれるホルムアルデヒドといった化学物質、防腐剤や塗料に含まれる揮発性の化合物、もしくはカビなどによる何らかの空気汚染が原因ではないかと推測されています、このため、厚労省は建築作業でよく使われる13種類の化学物質に関して濃度方針を定めました。

SE工法で用いられる資材も、可能な限り化学物質の発散などを抑えてはありますが、ゼロではありません。特定の体質の方々にとってはリスクとなり得ます。ただし、シックハウス症候群は、他の工法でも出てくる問題であってSE建築特有の問題ではありません。
ご自身の体質とよく相談し、安全面の説明もよく受けてから判断しましょう。

まとめ SE工法のデメリット

従来の建築工法にくらべて自由度の高いプランニングが可能になるSE工法ですが、その最大のデメリットは、コストアップの要因があるということです。このことをを理解した上で家づくりの計画をスタートすることが必要です。
SE工法によって得られるメリットを、コストを払っても代えがたいものととらえることができれば、ぜひお勧めしたい工法です。
家づくりの際には、ご予算やご要望を工務店にしっかりと伝え、間取りから工法を選択するのがいいでしょう。