se構法 揺れる!?

2024/09/20

SE構法(重量木骨構法)で建てられた住宅や建物でも、揺れを感じることはありますが、これは主に建物の設計や地震の性質によるものです。SE構法は、鉄骨や鉄筋コンクリート造と同様に、木造建築でありながら高い耐震性を実現する工法ですが、揺れそのものを完全に排除するわけではなく、むしろ「揺れを吸収する」設計が特徴です。

SE構法における揺れの要因

  1. 柔構造のための揺れ SE構法では、建物全体にかかる力を「柔構造」によって吸収し、揺れのエネルギーを分散します。これは、建物が強い地震の揺れに対して耐えられるようにするための設計であり、結果として建物がしなやかに揺れることがあります。この揺れは急激な倒壊を防ぐためのもので、逆に安全性を確保するための構造上の特徴です​( 
  2. 長周期地震動 SE構法であっても、特に大規模地震や長周期地震動(建物全体がゆっくりと揺れる現象)では、建物が長時間揺れることがあります。これは高層建築や重量がある建物に顕著に見られ、木造建築であっても高層のSE構法の建物では、このような現象が発生することがあります。ただし、この揺れは耐震性能に悪影響を及ぼすわけではありません​(
  3. 設計や構造体の違い SE構法は設計の自由度が高いため、建物の形状や配置によって揺れ方が異なります。たとえば、耐震壁や柱の配置、建物の高さなどによって揺れの感じ方が変わることがあります。また、建物の床面積や重量によっても揺れやすさが異なるため、個別の設計に依存する部分もあります​(

結論

SE構法で建てられた建物でも、適切な構造計算に基づいて設計されている場合、地震による揺れを感じることがあっても、それは安全性を確保するための設計上の結果です。重要なのは、揺れを抑えつつ倒壊を防ぐための技術であり、揺れそのものが構造的な問題を示すわけではありません。