se構法 デメリット

2024/09/20

SE構法(重量木骨構法)は、木造建築の耐震性を高める優れた技術ですが、いくつかのデメリットも存在します。

1. コストの高さ

SE構法は、通常の木造建築に比べてコストが高めです。理由としては、耐震性を強化するために高強度の材料や専用の接合金物を使用することや、構造計算が必須であることが挙げられます。これらの追加コストは、初期費用に影響します​

2. 設計の自由度が制限される場合がある

SE構法では、ラーメン構造による柱と梁を使用するため、一定の設計制約が生じることがあります。特に、自由なデザインや複雑な間取りを希望する場合には、他の工法よりも制約が厳しくなることがあります​

3. 工期が長くなる可能性

この工法は、精密な構造計算や特殊な技術を必要とするため、一般的な木造住宅に比べて設計や施工に時間がかかる場合があります。特に、全棟で構造計算が義務付けられているため、設計段階での調整が多くなることも影響します​

4. 専門技術者の必要性

SE構法は高い技術力を必要とし、熟練した設計者や施工者が不可欠です。そのため、一般的な工務店では対応できないことがあり、限られた技術者に依存することがあります​(

これらのデメリットにもかかわらず、SE構法は耐震性や耐久性の点で大きなメリットがあるため、特に耐震性を重視する建築においては高く評価されています。