セルロースファイバーは 沈下する!?

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2024/09/21

セルロースファイバーは、リサイクル紙を原料とした断熱材で、環境に優れた特性や高い断熱効果が評価されていますが、「沈下(ちんか)」に関連していくつかの懸念点があります。沈下とは、断熱材が施工後にその厚みや密度が変化し、性能が低下する現象を指します。

セルロースファイバーにおける沈下の懸念

  1. 沈下の発生 セルロースファイバーは、吹き込み式で施工されることが多いため、施工方法や使用環境によっては経年変化で沈下が発生する場合があります。具体的には、断熱材が時間の経過とともに重力で圧縮され、厚みが減少し、断熱効果が低下するリスクがあります​(間が経つと断熱材が下部に移動して沈下することがあります。特に、天井や壁の吹き込み施工において、施工技術が不十分だと沈下のリスクが高まります​(
  2. 能の低下 沈下が発生すると、断熱材の厚みが減り、隙間ができやすくなります。これにより、冷暖房の効率が悪くなり、室内の快適性が損なわれることが懸念されます。また、隙間ができると結露や湿気の侵入のリスクも高まり、カビの発生や建物の劣化を引き起こす可能性があります​

沈下を防ぐための対策

  1. 適切な施工 セルロースファイバーの沈下を防ぐためには、適切な施工方法が重要です。吹き込み密度や適切な充填が行われることで、沈下のリスクを最小限に抑えることができます。施工業者の選定が非常に重要です。
  2. 施工後の確認とメンテナンス 施工後に断熱材の充填状態を定期的に確認し、必要に応じて再施工を行うことで、沈下による断熱性能の低下を防ぐことができます。
  3. 新しい施工技術の利用 近年では、セルロースファイバーの沈下を抑えるための施工技術や材料が改良されています。施工時に断熱材を高密度で吹き込むことで、沈下リスクを減らすことが可能です​

まとめ

セルロースファイバーは優れた断熱材ですが、適切な施工が行われない場合には沈下のリスクがあります。沈下による断熱性能の低下を防ぐためには、信頼できる業者による施工と、定期的なメンテナンスが重要です。