懐かしい風景に新しい暮らしが溶け込む家

Ｈ様邸

歴史的文化財が豊富な奈良県明日香村は、村全体が風致地区。そこで行われた今回の家づくり、多くの規制も強みに変えて、懐かしい雰囲気を感じる新しい素敵な家ができました。

建築申請は許可が下りるまでに約1 年かかったそうで、その間に、内装や仕様、デザインなどを施主様と『エーティーエム建築』とで共にじっくりと考えることができました。

例えば、規制で各階に屋根を設ける必要があり1階部分にも屋根を設け、その勾配を活かしてリビングをデザイン。開放的で吹き抜けと同じ効果をもたらしています。

施主様には男の子が3人おり、朝の利便性を考えて、1階にはトイレを2つ設置しました。そして、何よりもの自慢はキッチンスペース。部屋の真ん中に配置し、生活動線の良さは抜群です。

デザインテイスト

奈良県明日香村は風致地区でもあり、外観に使用できる材料、形、色にはかなり制限がありました。昔ながらの風景を損なわないよう伝統的な造りを採用し、杉の腰板を取り付けるなど、村の風景に自然な雰囲気で溶けこむようなテイストを心がけてデザインを仕上げていきました。

プロセス

建築許可の申請をしてから許可が出るまでに約1年かかり、その間に、施主様とも内装のデザインや色などをじっくり考えることができました。家族が集うリビング、ダイニングをどうみせるか、またどうすれば快適に過ごせるのかなどを、とことん話し合い、間取りやデザインを考えていきました。

アイデア

1階の屋根を活かして、リビングの天井は勾配にしました。吹き抜けと同じ効果があるので、天井は高く、開放的なリビング空間となりました。また、キッチンスペースをダイニングのほぼ真ん中の位置に置くことで、奥さんがキッチンに立ったときには全てを見渡すことができます。